建築の世界は、まだまだアナログです。
一級建築士が最先端の設計を行っていても、事務所内のやりとりなどは意外と旧式なところが残っているものです。
ですが、中には、建築業界で動画マーケティングを行っている先進的な世界もあります。
建築にはさまざまな人が関わっています。設計、施工、親方、職人、現場アルバイト、事務、などなど、いろいろな人の数だけ仕事があります。
その工程によって、関わる人も異なり、行われる業務も異なってきます。
工程ごとに、動画マーケティングの可能性があります。
まだまだアナログな世界で、動画マーケティングどころかパソコンすら親しみがない人も多い業界ですが、最近はスマートフォンの普及にしたがって、スマホからインターネットに接続し、動画を楽しむ人も増えてきました。
では、建築の業界でどのように動画マーケティングが使われているか、見ていきましょう。
こちらは、妹島和世さんという建築士のお家を撮影したものです。
おうちの外観を、ご本人がインタビュー形式で撮影されています。
設計のセンスや、デザインなどのサンプルとして、この方がどのような家を設計するのか、見た人はイメージがつかみやすいのではないでしょうか。
プロモーションとして最適です。
ちなみに、なぜか字幕キャプションはフランス語がついていますが、英語なども使えば、外国人などにもアプローチできます。
建築の場合、映像で見せるのがもっともインパクトがあり、伝えられる情報が多いので効果的です。
やはり、建築設計事務所の代表が、いまいちなデザインの家に住んでいては夢がないですよね。
その建築士の腕を知るためにも、自分の家のイメージに近いものを発注するためにも、建築士の自宅を公開してくれるというのは顧客にとってもプロモーションになります。
立派な家に住んでいる建築士はそれだけでブランディングになりますし、実力を表明する良い機会になるのではないでしょうか。
いまは建築設計事務所に依頼する際に、インターネットで実績を比較検討してから選ぶケースも多く、こうした動画が、タイトル、キャプション、詳細説明などをしっかりと動画SEOして、検索上位に表示されていることはとても重要です。
こちらは、ル・コルビュジェなど世界の著名建築士の作品がつぎつぎとまとめられた動画です。
デフォルメになっているので少々わかりにくいかもしれませんが、短い動画に多くの建築士とその作品が詰め込まれていて、引き込まれてしまいます。
非常に勉強になりますし、見ているだけでも楽しいです。
世界中の設計がイメージでつかめ、デフォルメされているのでポップで可愛らしく、再生数は1.3M、つまり1,300,000回を超えています。
いいねも16.1Kとなっているので1万6000回押されてます。
ヴィジュアルでインパクトが強くわかりやすいので、建築の魅力を伝えていくのにぴったりです。
BGMも効果的に使われており、ABC順に並んでいるので、わかりやすいです。
北海道建設業協会では、「建設業で働こう」という動画を公開しています。
もともと当該協会は動画マーケティングを多用しており、さまざまな動画を配信して建築をアピールしているのですが、中でもこの動画は、土木工事の現場がとてもよくわかる動画です。
主人公が女性になっているのも、意外性があり親しみやすく、思いが伝わりやすい構成になっているのではないでしょうか。
父親ぐらいの年齢の人と働く女性が、建設業でしっかりとした一人前の社会人に成長していく姿を描いています。
それに合わせて、環境も変わりつつあり、現場には女性用の更衣室やトイレなどがあることを宣伝しています。
北海道は、真冬などは建築が進みません。
そして気候が厳しいので、建築業をやりたがる人が少ないのは事実です。
そこで、動画を使ってプロモーションし、人材獲得に奔走しているのです。
建築ゲーム「ザ・シムズ The Sims4」を、見習い建築士が実際にプレイしてみた動画です。
家の中の設計をどのように行うのか、どうすればシャレた家が仕上がるのかをプレイしてデモンストレーションしています。
建築士と言っても、本当のプロではないかもしれませんが、とても上手に作っており、実力のほどがわかります。
建築ゲームをプレイする上で参考になりますし、実際の家を建てる際にも勉強になるのではないでしょうか。
同じようなパーツを使っても、センス次第でこれだけおしゃれな家に仕上がるのかという驚きのコメントが投稿されています。
細かいこところまで非常に凝っており、こんな家に住みたい!と思えるような動画に仕上がっています。
インテリアデザインの参考にもなるでしょう。とにかくセンスがあります。
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