米ディズニー、動画配信サービスをスタート。中小ビジネスのヒントになるかも?

アメリカディズニーが動画配信に本格参戦

2017年8月、アメリカのウォルト・ディズニー社が、動画配信サービス事業に本格参入することを明らかにしました。
BAMテックという、動画配信技術の実力を持った会社を子会社化して、スポーツと映画の有料配信を中心としたサービスを次々展開していく予定です。
ピクサーなどの映画や、テレビ番組を配信するのがウリで、スポーツなども展開する予定です。

Netflixとの契約は、この動画配信サービス事業によって、契約を打ち切ることになると見られています。
ディズニー社の映画と、ピクサーの最新映画などが中心となり、マーベルやルーカスフィルムはどうなるかは未定となっています。

   

中小企業のビジネスのヒントになるかも!?

今回のディズニーの動画配信サービス事業への展開は、中小企業のビジネスのヒントにもなります。
それは、ディズニーは、Netflixというプラットフォームだよりだったのが、それを自前で持つこと、つまり消費者とコンテンツメーカーが非常に近い距離にいることです。

メディア業界では、クリエイターと消費者の距離が非常に近くなりつつあるという傾向があります。
そのため、ディズニー社も、自社でプラットフォームを持って、直接クリエイティブな作品を消費者に届けようとしているのです。

これを、中小企業がそのまま真似してはいけません。
動画配信技術を自前で持とうとしたら、大変な資金がかかります。
そこで、たとえば、動画を使ってSNS等で直接届ける、たとえば、Twitter上に動画をアップロードして、拡散してもらって、消費者に近い位置から動画を配信するなどの方法が考えられます。

   

動画配信サービスの影響力は絶大!?

最近、アメリカでもテレビ離れが進んでいます。
とくに、NetflixやAmazonなどが動画サービスを開始したことで、いつでもどこでも、オンデマンドにビデオが見られるように生活スタイルが代わってきました。そのため、広告収入などが減り、テレビ業界も大変なのです。

ですが、これは逆にいえば、インターネット業界に広告費が流れていっているということでもあるので、Web業界の動画関係者は歓迎すべきことでもあるのです。
しかし、ライバルが増えれば増えるほど、動画業界全体が盛り上がっていくので、こちらも歓迎すべきことではないでしょうか。
ライバルが増えて、怖がることはありません。競争は、自分たちをよりパワーアップさせてくれます。

   

人気コンテンツを作ろう

ディズニーは、そんななかでも、人気のコンテンツです。
そんなディズニーがNetflixから引き上げることで、業界の勢力図もかわってしまいそうな勢いです。
ディズニーは、ありとあらゆるジャンルの女性の自立などをテーマにしており、ただたんに王子様を待っているだけの女性がメインヒロインではありません。プリンセスといってもディズニーのヒロインはみな自立しており、先進的です。

そうした、次代のニーズに合わせたコンテンツを作っていくことも、とても大切なことなのです。
大ヒットした映画『アナと雪の女王』の続編も決定しており、人気のコンテンツで長く稼ごうという思いも強烈です。
そうした、時勢にあったコンテンツを配信していくことも、とても大切なのです。

   

有料のケーブルテレビからの脱却

これまでは、ディズニー映画は有料のケーブルテレビが主流でした。
ですが、さすがに有料のケーブルテレビは時勢にあっていないので、もう脱却して、動画配信サービスに乗り換えることになったようです。
業界としては、速い動きではありませんが、それにともなって、ユーザーや視聴者も、早晩古いケーブルテレビを解約して、インターネットによる動画配信サービスに乗り換えることでしょう。

NetflixやAmazonでは、いま、加入者がどんどん増えつつあります。
動画配信の各社に対して、影響を与えることも考えられており、ディズニーの動きは非常に興味深いものです。

   

ディズニーの動きは、中小企業でも真似できる!?

さすがに、動画配信技術をもった会社を買収して子会社におさめ、その技術を使って独自に動画配信していくのは、ディズニー社ではなければ、難しいでしょう。
ですが、中小企業でも、ここから学ぶことはできます。
それはひとつに、Netflixといったプラットフォームに依存しないことです。
これまでディズニーは、Netflixの敷いたインフラに依存してきました。そこから脱却したのです。

中小企業も、YoutubeやTwitter、Facebook、インスタグラムなどに依存せず、複数のプラットフォームを掛け持ちすると良いでしょう。
また、人気のコンテンツを持っているとやはり強いですので、自社でもヒットが狙えるような何かいい動画配信サービスはないか、考えていきましょう。
動画マーケティングは、アイデア次第で無限に可能性があります。
それをしっかりと念頭において、魅力的なコンテンツとは何かをしっかりと考えていく必要があります。

 

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