Webでメディアを閲覧していると、とくに右上の方に、動画広告が出る場合があります。
大抵の場合は自動で再生され、音声はミュート。
字幕が出ていて、どんな動画かわかるようになっています。
中には音声が出て、びっくりすることもありますが、大抵の場合は消音モードで再生されることが多いようです。
画面上でチラチラと動画が展開されますので、気になってみてしまうということを狙って、最近のWebメディアでは動画広告が増えてきました。
これを、「ディスプレイ広告」と呼びます。
なぜ、Webメディアに動画広告が増えたのでしょうか。
理由を紐解いていくと、動画マーケティングのヒントが多数見つかります。
急激なスマホシフトが挙げられます。
若者は特に、テレビを見なくなりました。
10代~30代にかけて、テレビよりもインターネットに接している時間のほうが長いのです。
そのため、スマホゲームが大流行し、同時に動画の視聴時間も伸びました。
テレビよりも2.5倍以上の時間、スマホを触っているという調査もあり、生活習慣が急激に変わりつつあるのです。
そして、日頃から、Facebook、インスタグラム、Twitter、Youtubeなどで動画に接することの多い若年層は、動画広告に親和性が高く、スムーズに動画を受け入れてくれます。
そのため、そうした10代~30代の人をターゲットとしたWebメディアでも、動画広告が増えているのです。
多くの若者が見ているスマートフォン。
中でも動画は、圧倒的に伝えることのできる量と質が違います。
バナー広告と比較すると一目瞭然です。
消音していても、届けることができる情報の量が違うので、単にバナー広告を張っているよりも何倍もアテンション効果があります。
動画広告がWebメディアに掲載されるにあたって、単価は非常に気になるところです。
何秒再生されたらいくら、というふうに、従量課金制になっています。
そのため、広告に予算をさけない中小企業でも、比較的手軽に手を出しやすいのです。
また、動画広告からどのぐらいの人がサイトに訪問してくれたか、シェア数はどれぐらいかなどの指標もはかりやすいため、広告の効果が測定しやすいというメリットがあります。
Webメディアには、どのようなタイプの広告が多いのでしょうか。
まず圧倒的に多いのが、販売を促進するものです。
そのものずばり商品を売り込んでおり、購入を後押ししているものです。
次に多いのが、ブランディングをしているものです。
企業の認知を高め、間接的に購入につなげます。
ネットのオンライン広告において、男性は広告を嫌う傾向にあります。
ですが、反対に女性は、広告を好んで視聴し、広告からモノを買うケースが多いようです。
そのため、女性メディアはとくに動画広告との親和性が高く、多くのプロモーションがなされています。
男性と女性で、ネットにおける心理、行動が異なってくるため、アプローチ方法も異なるのです。
女性は動画広告を好んで見てくれるため、女性メディアでは、アクセスすると自動再生する動画広告が数多く仕込まれています。
アメリカのWebメディアを見てみると、日本から見て5年は先を行っています。
そのアメリカでは今や動画広告が非常に多く、今後は日本にその流れが入ってきていることがわかります。
しかし、テレビCMと違って代理店が存在せず、企業が独自に動画を作成しなければならないため、配信の前に、動画づくりというひとつのステップが存在するのは事実です。
しかし、動画広告は、新しい価値を提供して広がり続けています。
ブランディングは可能ですし、今後も動画広告のマーケットは広がり続けるでしょう。
現にアメリカでは数千億円規模のマーケットになりつつありますので、これが遅れて日本に入ってくる可能性が高いです。
動画広告がWebメディアに増えた背景には、ターゲットとなる若者が、日頃から動画に接しているため、親和性が高いというのが挙げられます。
インスタやLINEライブなど、自ら配信することも珍しくない若者は、動画の受信もスムーズに抵抗なく受け入れることができるのです。
ただし、動画の広告はうまくつくらないと、すぐに最初の数秒だけ再生して消されてしまいます。
いかにブランディングを行い、ミュート状態でも字幕などを効果的に使いながら、上手にアピールしていくかが大切になります。
動画のマーケットは広がっており、アメリカに追随して、今後も動画広告における日本のマーケットは広がっていくものと考えられます。
そのうち、あちこちのWebメディアで、動画が見られるようになることでしょう。
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