中小企業のブランディングにも動画マーケティング

中小企業にとって、動画におけるブランドとは何?

ブランディングとは、「この会社でなければ」という状態を作り出すことにあります。
そのためには、背後にあるストーリーを語ることが重要です。

たとえば、ハイブランドのエルメス。
エルメスは職人の会社で、丹精込めて作られています。
一時期、ネット掲示板で話題になった「電車男」の影響もあり、エンジニアにもファンが多いようです。
それは、背後にラブストーリーという物語があったからでしょう。

このように、ブランドはただ存在するだけではなく、後ろに物語が必ず存在します。
動画マーケティングで中小企業のブランディングをする際には、視聴者をその物語の中に巻き込んでいくぐらいの姿勢が必要です。

   

動画マーケティングで得られる効果

ブランディングに成功すれば、まずは売り上げが上がります。
商品やサービスの認知が進むので、「あ、聞いたことある!」という状態に持っていければ、こちらのものです。
店舗で販売される場合は、ブランドがある方が目立つ位置に置かれます。
そうした点からも、有利に働くのです。

また、企業価値がアップすることで、マーケットにおいて優位を保つことができます。
そして、動画をバズらせて多くの人に視聴してもらうことで、「あの動画を作った会社の人!」という風に周囲から認知されるので、モチベーションがアップします。
「動画を拝見しましたよ!」といわれるだけで、なんだかやる気と忠誠心がアップしたような、そんな気持ちに従業員がなってくれます。

そして、上手にストーリーを演出し、動画マーケティングを行えば、従業員の採用にも役立ちます。
学生や若い人は特に、有名な企業に将来性を感じて集まりやすい傾向があります。
優れた動画を作ることは、企業価値を高めて、優秀な人を集めるのに役立ちます。

   

企業の世界観を伝える

たとえば、ルイ・ヴィトンは、「旅行にはルイ・ヴィトンのバッグを」というメッセージを、動画で上手に伝えています。
あまりに情報が多いと、ごちゃごちゃしてしまってブランドのイメージが失われてしまいます。
ルイ・ヴィトンの「The Spirit of Travel」という動画は、海の風景とルイ・ヴィトンのバッグが、まるでカタログのようにあらわれ、旅のイメージを形成するのに役立っています。

こちらはメジャーなハイブランドの動画なので、このようなシンプルな構成が可能だと思うかもしれません。
ですが、動画マーケティングで肝心なことは、世界観を伝えることです。
このルイ・ヴィトンの動画は、余計な語りもテロップなども登場しない構成です。

ですが、そのメッセージ性を受け取った人は多いのではないでしょうか。
次々あらわれる動画の中に海とカバンの光景に、旅といえばルイ・ヴィトンのイメージを重ね合わせることができます。

また、同様に、ルイ・ヴィトンのトランクは非常に軽量で、水に浮くことでも知られています。
あのタイタニック号の沈没事故でも、ルイ・ヴィトンのトランクだけは沈まず、水に浮いていたという伝説もあり、そうしたストーリーが、多くの富裕層を惹きつけているのです。

ブランディングをするには、そうしたストーリーを邪魔しない、イメージの醸造が大切です。

   

最後にブランドコンセプトを文字で表現することも重要

世界観やストーリーを描いた最後に、総括的な締めとして、ブランドコンセプトを文字や音声で表現することも重要です。
たとえば、マスターカードのCMを考えてみましょう。
買い物をする人があらわれ、次々と商品を買っていきます。

そして、最後に、「お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで。」というキャッチコピーが登場します。
これによって、視聴した人はよりマスターカードのブランドを認知し、ストーリーに夢中になることができるのです。

また、土屋鞄製造所でも、ストップモーション(コマ送り)動画によって、カバンととある女性プラス恋人のストーリーを描いています。
ある女性がカバンに出会うところからスタートし、どんなときもカバンは女性と一緒です。
彼氏との出会い、連絡を取り合うスマートフォンも、つねにカバンの中にあります。

そして、プロポーズを受けた女性は、彼との写真を土屋鞄製造所のパスケースに入れて、こちらもカバンにしまいます。
最後に「大切なものは、全て鞄の中に」というキャッチコピーで締められています。

このように、動画のまとめ的なキャッチコピーを入れることは、とても有効性が高いのです。

   

ブランディングを活かして、中小企業も羽ばたこう

これまで、説明のため大手や知名度のある企業を取り上げてきましたが、動画によるブランディングで、中小企業も大きく羽ばたくことができます。
こうした大手の事例は、意外とお金を使わず作られている動画も多いのです。
中小企業においても、学ぶところはたくさんあるはずです。
ぜひ、動画マーケティングで羽ばたいてみてください。

 

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