ペルソナ設定って何!?
インターネットで情報発信し、コンテンツを作成していく上で、ペルソナは欠かせません。
ペルソナとは、仮面と言う意味で、オンラインにおけるマーケティングでは、ターゲットを意味します。
ペルソナは、かなり具体的に設定します。たとえば、メディアのターゲットなどです。
自分自身が運営してるメディアが、ママさん向けのメディアであれば、「30代、パート勤務で月収は8万円、世帯収入は450万円、子供2人で郊外に新築の家あり」などのペルソナを立てます。
また、すこしハイクラス向けのメディアなら、「40代の大企業部長、部下の気持ちを知りたいと思っている家庭持ちで仕事熱心なビジネスパーソン」などのペルソナを設定します。
これは、コンテンツを発信していくときには必ず欠かせないペルソナ設定です。
大抵のWebメディアでは、30代向け、40代向けというざっくりとした基準ではなく、もっともっと細かいペルソナが設定されています。
先程の例に出しましたとおりペルソナは細かく、これで本当に意味はあるのだろうか?という疑問が湧いてくるのは当然です。
ペルソナを設定することには、どのような効果があるのでしょうか。
本当にペルソナを設定することは、意味があるのでしょうか。考えていきましょう。
ペルソナは、読者の心に働きかける効果がある
ペルソナを設定することで、ターゲットにリーチすることができます。
たとえば、30代既婚女性で1人にて育児と家事をワンオペで頑張っておられる方をペルソナにする場合、
「家事と育児にパート、疲れていませんか?それに加えて旦那様の世話をしなくちゃならないなんて、とっても大変ですよね」
と働きかけられたら、読んだ読者は、
「これはまさに私のこと!」
と思うのではないでしょうか。
そうすれば、文章に説得感がでてきますし、読み手もどんどん読み進めてきます。
そこで、オールインワン美容ゲルのコンバージョンにつなげたり、次に新しく開発する疲労回復サプリの開発アイデアにつなげたりすることができるのです。
ペルソナは、細かく設定することが大切です。
細かくすればするほど、ターゲットの心に深く響きます。
多くの場合、Webサイトの目的は何かをコンバージョンさせることです。
コンバージョンとは成約するということで、Webサイトごとにコンバージョンの目標は違います。
たとえば、ダイレクトに商品を販売したいという思惑があるサイトもあれば、自分の開催するセミナーに来てほしいというサイトもあります。
そして、メールマガジンに登録してほしいとか、いろいろな思いがあるでしょう。
読者がそれらを達成することをコンバージョンと呼びます。
そして、ペルソナを細かく設定するほど、読者の心に響き、うまくコンバージョンしてくれるのです。
「これはまさに、私のためのサービス!」
と思ってくれれば、それがたとえオンラインであっても、お金を払って商品やサービスを購入したり、セミナーに登録してくれたりなどの具体的な行動につながります。
ペルソナは細かいほうが良いのです。
Webサイトを運営していると、ヒットコンテンツなどが生まれる場合があります。
狙ってバズらせることもできるのですが、それは結構難易度が高いのです。
そして、狙っていないのに、意外とリラックして気楽に書いた記事が思わぬ反響を呼ぶことがあります。
そうしたコンテンツが登場し、自分の運営するWebサイトの知名度が高まってくると、自分がペルソナとしていない人もたくさん寄ってきます。
既婚子持ちの30代女性向けの美容化粧品を売ろうと思っているのに、40代の独身男性が読者になってしまったり、その逆もあったりなどしますので、せっかくページビューが上がったと言っても、喜べないのです。
コンバージョンしなくては意味が無いので、Webサイトを運営していく上で、ペルソナは非常に重要なのです。
これが、ターゲットペルソナを設定していなければ、Webサイトのページビューだけをチェックしてしまうことになり、アクセスが増えたと喜んでいても、実際はターゲットとぜんぜん違う人を呼び込んでいた、ということにもなりかねません。
厳密にペルソナを設定し、適切なユーザーを呼び込みましょう。
ペルソナに合致してない人でも、読んでくれる
さまざまなABテストの結果、ペルソナを細かく設定すると、それ以外のユーザーも意外と読んでくれることがわかっています。
たとえ、自分がこの記事のターゲットではないとわかっていても、しっかりとしたペルソナが設定されていると、人は最後まで読んでしまうのです。
そして、ちゃんとコンバージョンにも至ることが確認されています。
そのため、「ペルソナを設定したとしても、それ以外のユーザーを逃してしまうのではないか?」という心配は杞憂なのです。
ペルソナは細かいほどよいと先ほどからお伝えしていますが、その通りで、読者を深く記事にのめり込ませて、コンバージョンへと導くには、ペルソナの設定が欠かせないのです。
それが、同時に、ペルソナとは少々ずれている人でも、その記事を気にかけてくれる、ということなのです。
ペルソナを設定することで、サイトに統一感が生まれる
ペルソナは何も商品やサービスをコンバージョンさせるだけが目的ではありません。
記事ごとにペルソナを設定して、なおかつサイト全体にもペルソナを立てることで、Webサイトの統一感が生まれるのです。
つねに、このサイトは誰に向けて発信しているのか、そしてどんな読者に来てほしいのか、ということを、記事の言及以外、言外でアピールすることができます。
ビジネスでWebサイトを運営している以上、「こんな人以外は読まないでください」とも言い難く、公言しづらいですよね。
ですが、リアルの世界に存在する実際の店舗も、たとえば高級店ではドアを豪華にするなどして、客層を選び、入りづらくしています。
門構えや店構えだけで、「ここには貴方が来るべきところではありませんよ」というのがアピールできるのです。
それと同様に、Webサイトもペルソナを設定することで、読者のスクリーニングができるのです。
それも、読者の方から、勝手に自分のサイトにあってる人が増えて、なおかつあっていない人は勝手に去っていってくれます。
こんなにありがたいことはありません。
そして、ペルソナ設定によってサイトに統一感が生まれれば、ブランディングにもつながります。
企業イメージを大幅に向上させ、世間の認知も高めることができます。
それだけ、ペルソナ設定は非常に重要なのです。
ペルソナは、自分が知っている具体的な誰かをイメージする
架空のペルソナ、架空の設定というものは、あまりうまくいかないものです。
どうしてもイメージ専攻になってしまいますので、架空のペルソナや想像上のペルソナは避けたほうがいいでしょう。
たとえば、自分が知っている誰か、自分が商品を買ってもらいたいと思う知人や友人などを設定して、ペルソナにすると良いでしょう。
また、既存顧客がいるのであれば、その中でもっともマーケットが大きいと思われるクライアントをターゲットにして、具体的なペルソナに落とし込んでいっても良いでしょう。
まずは誰に対して自分の商品が売れているかをリサーチし、そこにターゲットユーザーを具体的に絞り込んで、Webサイトの運営を行うと良いでしょう。
特定の具体的な誰かをイメージすることによって、商品が売りやすくなります。コンバージョン率が高まるので、売上の向上につながります。
ペルソナの設定で、担当者同士の意識統一にもつながる
Webサイトを運営する側の立場にも立ってみましょう。
ペルソナを設定することで、Webサイトの運営者の意思統一を行うことができます。
このようなターゲットにモノを売りたい、セミナーに来てほしいなどのコンバージョンにつなげることができるのは、サイトの統一感があるからこそです。
Webサイトはコンセプトがあって統一感がなければなりません。
何の目的で運営されていて、どのように情報を配信し、誰に受け取ってもらいたいのか、そして何を配信していくのかがとても大切です。
サイトコンセプトを明確にするには、それに関わる全スタッフの意識が同じ目的を向いていなければなりません。
ペルソナを設定することで、サイトのコンテンツを書く際にも、この方向性で書こうということがよくわかりますし、いきなり書こうとせずに、まずは構成・設計をうまくやることでより効果の高いアプローチが可能となるのです。
とりあえず書く、という行為を一旦収めることができる
ペルソナを設定することで、Webサイト運営者が、「とりあえずわからないけれどコンテンツ・記事を書いてみよう」と、見切り発車することがなくなります。
事前に準備をしっかりして、構成を組んで、リサーチを入念に行って、確実に読者に響く記事が書けるようになります。
内容の薄いコンテンツは、いくら書いても時間の無駄になるケースが多いのです。
それならば、一作一作、念入りに力を込めてペルソナに届けませんか。
そのほうが充実していて、書き手も満足しますし、読者も満足してくれます。
まとめ:ペルソナは意味があります
ここまで見てきたように、ペルソナには確かに意味があります。
ターゲットを設定することは、Webサイト運営には欠かせないのです。
本当に必要?と聞かれれば、ほぼ確実に、必要だという答えが返ってくるのが、ペルソナ設定です。
ターゲットを細かく設定すればするほど、より効果的ですし、具体的に設定することが何より大切です。
コンバージョンを確実に行うためにも、集客をするためにも、そしてWebサイトや運営会社のブランディングのためにも、ペルソナ設定は必ずすべきものなのです。
何も考えずにコンテンツを作成していませんか?
Webサイトにはターゲットが必要です。ぜひペルソナを設定してください。
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