アウターブランディングとは?インナーブランディングとの違いや効果、手法、事例をご紹介

アウターブランディングはどのような取り組みなのか、インナーブランディングと何が違うのか知りたいのではないでしょうか?

企業や組織の価値を高めるマーケティング戦略であるブランディングには、アウターブランディングとインナーブランディングの2種類があります。

アウターブランディングは消費者や顧客などの外部向けて行われるブランディングで、インナーブランディングは社内の従業員に向けて行われるブランディングです。

この記事では、アウターブランディングの概要とインナーブランディングとの違い、アウターブランディングの目的、効果、手法、事例について解説します。

アウターブランディングとは

アウターブランディングとは、消費者や顧客などの外部向けて行われるブランディングです。

ブランディングにはアウターブランディングとインナーブランディングの2種類があり、対象や効果、目的、手法が異なります。

アウターブランディングとインナーブランディングの違い

アウターブランディングとインナーブランディングの違いは、誰に向けて行うブランディングなのかです。

アウターブランディングは、消費者や顧客などの外部向けて行います。

一方、インナーブランディングが対象としているのは社内の従業員です。

また、ブランディングの対象が異なるため、効果や目的、手法も異なります。

アウターブランディングとインナーブランディングの効果・目的・手法の違いは以下の通りです。

アウターブランディングインナーブランディング
対象消費者・顧客社内の従業員
効果・目的知名度・イメージの向上
同業他社との差別化
新規顧客・リピーターの獲得
収益性の向上
優秀な人材の獲得
企業の理念や価値観を従業員と共有
自社製品・サービスの魅力を正しく認識させる
モチベーション向上
手法TVCM・WEB広告
オウンドメディア運営
メールマガジン
SNSアカウントによる情報発信
社内報
社内イベント
研修・セミナー
クレド・ハンドブック

アウターブランディングとインナーブランディングには上記のような違いがある一方で、シナジー効果も期待できます。

例えば、アウターブランディングによって企業の理念や価値観が認知されるようになれば、自社で働く従業員も企業の理念や価値観を深く理解しようとするでしょう。

逆に、インナーブランディングによって従業員が自社製品・サービスの魅力を正しく認識し、高いモチベーションを維持しながら働いていれば、収益性が向上したり、優秀な人材が企業に興味を持ってくれたりするかもしれません。

つまり、アウターブランディングとインナーブランディングはブランディングにおける両輪であり、どちらか一方だけを行うものではないということです。

アウターブランディングの目的・効果

アウターブランディングには、以下のような目的・効果があります。

  • 知名度・イメージの向上
  • 同業他社との差別化
  • 新規顧客・リピーターの獲得
  • 収益性の向上
  • 優秀な人材の獲得

知名度・イメージの向上

アウターブランディングを行うことで、知名度・イメージが向上します。

ただ商品を販売しているだけでは、消費者に商品名を覚えてもらうことはできても、企業名までは覚えてもらえません。

アウターブランディングによって企業の理念や価値観が認知されるようなれば、消費者の記憶に残りやすくなり、どんな会社なのか、何を作っている会社なのかをイメージされやすくなります。

同業他社との差別化

アウターブランディングには、同業他社との差別化という効果もあります。

商品やサービスの価格や機能、利便性をアピールする企業は多いですが、開発した経緯や企業としての思い、こだわりまで伝えようとする企業は少ないです。

価格が他社より高くても、商品のコンセプトや企業としての理念に共感できれば購入しようと考える消費者もいるでしょう。

アウターブランディングでは、従来の差別化とは違う目線からの差別化が可能です。

新規顧客・リピーターの獲得

アウターブランディングを行うことで、新規顧客・リピーターを獲得できます。

従来のマーケティング戦略では、一度商品を購入してもらっても、次回も購入してもらえるとは限りません。もっと安い商品、もっと機能性が高い商品はないかと、別の企業の商品を購入する人もいるでしょう。

アウターブランディングではブランドに共感した人が商品を購入するため、継続して購入されやすいです。

ブランドとしてのイメージが定着すれば、新たな顧客獲得にもつながります。

収益性の向上

収益性の向上もアウターブランディングの効果です。

広告に頼って認知度を高めようとすると、コストがかかりすぎて収益を圧迫するかもしれません。一方、アウターブランディングはコストを抑えて取り組むことができます。

長期的に見れば、費用対効果の高い施策と言えるでしょう。

優秀な人材の獲得

優秀な人材の獲得を目的としてアウターブランディングを行うケースもあります。

年収や待遇だけで就職先・転職先を決める人ばかりではなく、理念や取り組みに共感できる企業で働きたいと考える人も増加しているようです。

高い技術力や安心・安全な労働環境、環境保全への取り組みなどを発信することで、優秀な人材から就職先に選んでもらえるかもしれません。

アウターブランディングの手法

アウターブランディングを行う手順は以下の通りです。

  1. ターゲットを明確にする
  2. 何をアピールするのかを決める
  3. どうやってアプローチするかを決める

ターゲットを明確にする

アウターブランディングではターゲットを明確にすることが重要です。

アウターブランディングは消費者や顧客など外部に向けて行われますが、漠然としたターゲットに向けて行っても効率が悪くなります。

事前に自社が扱う商品やサービスを購入する人が誰なのかを確認しておきましょう。

法人向けのサービスを提供している企業であれば、一般消費者に向けて情報を発信しても効果は期待できません。逆に、一般消費者向けの商品を販売している企業なら、法人向けのホワイトペーパーや営業資料などを用意する必要はありません。

誰に対してブランディングを行うのかを明確にしましょう。

何をアピールするのかを決める

アウターブランディングにおいて発信する情報は、主に以下の2つです。

  • 企業の理念やポリシー:企業ブランディング
  • 自社商品やサービスに関するコンセプト:商品ブランディング

toB企業であれば企業ブランディングと商品ブランディング、toC企業であれば商品ブランディングを行うのが一般的なやり方です。

企業としての主要なターゲットに対して、何を優先してアピールすべきかを検討しましょう。

どうやってアプローチするかを決める

どうやって主要ターゲットにアプローチするかも重要なポイントです。

消費者や顧客にアプローチする手法は以下のようなものがあります。

  • TVCM・WEB広告
  • オウンドメディア運営
  • メールマガジン
  • SNSアカウントによる情報発信

それぞれ、発生するコストや効果が出るまでの時間、集客方法が異なります。

企業としての主要なターゲットに応じて、どの方法でアプローチすべきかを検討しましょう。

アウターブランディングの成功事例

アウターブランディングの成功事例は以下の通りです。

  • 無印良品:「これでいい」
  • 千疋屋:「ひとつ上の豊かさ」
  • スターバックス:「サードプレイスの提案」

それぞれのブランドにおけるコンセプトとブランディングに成功したポイントをご紹介します。

無印良品:「これでいい」

アウターブランディングとしての無印良品のコンセプトは、過剰な演出で「これがいい」と消費者にアピールするのではなく、「これでいい」という理性的な満足感を提供することです。

過度な装飾のないシンプルなモノ作りを徹底することで、衣服や生活雑貨、食品、家など7,000アイテムを販売、全世界で1,000以上の店舗を運営することに成功しています。

参考:https://www.muji.com/jp/about/

千疋屋:「ひとつ上の豊かさ」

アウターブランディングとしての千疋屋のコンセプトは、「ひとつ上の豊かさ」を消費者に提供することです。

本物で上質な商品や真心のこもったサービスを提供することで、敷居が高すぎて手が出せないと消費者に思わせるのではなく、顧客ニーズに合った商品とサービスを提供することに成功しています。

参考:https://www.sembikiya.co.jp/

スターバックス:「サードプレイスの提案」

アウターブランディングとしてのスターバックスのコンセプトは、家でも職場でもない「居心地の良い場所」を提案することです。

価格と客の回転率を重視して運営するのではなく、1杯600円前後という比較的に高めの価格帯でありながら、CMや広告に頼らず多くの消費者からの支持を集めることに成功しています。

参考:https://www.starbucks.co.jp/company/

動画を活用したアウターブランディング

アウターブランディングで動画を活用すれば、商品のコンセプトを分かりやすく伝えることができます。

ブランディングにおいて重要なことは、ブランド名を知ってもらうことだけではなく、消費者からの共感を得ることです。

消費者からの共感を得るためには、ブランドに対して興味を持ってもらい、コンセプトを分かりやすく伝える必要があります。

動画を活用してブランディングに取り組みましょう。

商品ブランディングに動画を活用するメリット

  • 文字だけより理解しやすい
  • 記憶として定着しやすい
  • 一度制作すれば繰り返し利用できる
  • 商品ブランディング以外にも活用できる

動画を活用したアウターブランディング事例

弊社「ドキュメンタリーブランディング」によるブランディング動画の制作事例をご紹介します。

ANAの旅のスタイルにあわせて航空券と宿泊を自由に組み合わせて作るオリジナルフリープラン「旅作(たびさく)」をPRするために作成されたブランディング動画です。

家族の人数よりも1枚少ない飛行機チケットをもらった子どもたちが家族全員で旅行に行けないのならば、行かないという選択をし、家族が予想外の回答に驚くという内容になっています。

美容医療業界トップのSBCメディカルグループ 総括院長が自分のコンプレックスを解消できなかったことをきっかけに、自らクリニックを開業し数々の困難を乗り越え今に至るまでを紹介したブランディング動画です。

SBCメディカルグループの採用ブランディングのために制作されました。

お客様の気持ちに寄り添い、美容医療業界の問題点を解消しているクリニックというイメージが持てるストーリーとなっており、ブランディングにつながる採用ブランディング動画となっています。

アウターブランディングなら「ドキュメンタリーブランディング」

アウターブランディングにおいては、消費者に共感してもらうことが重要です。

商品の特徴や魅力を多く語るより、共感型のストーリーの方が圧倒的インパクトを残し、人の心を揺さぶります。

弊社の「ドキュメンタリーブランディング」なら、アウターブランディングにおいて強力に効果を発揮します。

それは、人の行動心理に大きく影響を与える《共感》が生まれやすい映像構成だからです。「説明中心の映像」は、ストーリーがないため、印象に残りづらく、共感を生み出しません。

私たちの役割は、お客様が「成果を生み出すこと」
ゴールから逆算し、お客様の強み、いい部分が引き出されるような「右脳に訴求する共感ストーリー」を描き、その後に「左脳的情報で補完」します。

これまで実証された、最も成果を生みやすい型をベースに、独自の共感ストーリーで、差別化、独自化を図り、お客様のビジネスを加速させます。

「ドキュメンタリーブランディング」とは

「ドキュメンタリーブランディング」は、クライアントの集客、成約率アップ、ロイヤルティ向上、採用強化など成果を生み出すことにコミットした、戦略コンサルティング型のドキュメンタリー動画制作サービスです。

貴社が打ち出したいイメージ、USP、貴社ターゲットが抱える悩み、課題などをすべて洗い出し、その上で戦略を練って、動画を制作します。

創業より25年、ずっと映像関連サービスを提供してきました。
個人事業主から、中小企業、上場企業まで顧客数8,000社以上、制作タイトル数16,000以上の実績を通じて蓄積された、動画を活用したマーケティング戦略をご提案させて頂きます。

再生回数300万回を超えるような、大きなインパクトを与えた実績もあります。
これまで動画を制作してきた経験、豊富な成功事例を生かし、お客様のホームページとの連携についてもご提案させて頂きます。

 

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