マーケティング用の動画を作るにあたって、どのくらいの長さにするかはとても悩ましいところです。
良さをアピールするために長い方がいいのか、それとも飽きさせないために短い方がいいのか・・・
今回はそんな悩みにお答えする記事を紹介します。
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動画は、本来どのくらいの長さであるべきでしょうか。
私(筆者:Greg Jarboe)は先週のSESロンドン2013にて「B2B動画を成功に導く鍵」を筆頭に、動画を通したマーケティング戦略について様々な会議に出席しました。
私は出席した先々の会議で、繰り返しとある質問をされました。
「動画の理想的な長さはなんですか?」と。
動画に正しい長さはあるのでしょうか。
私は2009年に出版した“YouTube and Video Marketing: An Hour a Day”で、「動画は2分から3分に収めるべき」と書きました。
そして、第2版では「要点を伝えられるだけの長さ」に変更しました。
しかし2012年10月、状況が変わりました。
動画のアクセス回数よりも再生時間が重要視され始めたのです。
当時のYouTubeマーケティングコミュニケーションリーダーは言いました。
「今最も我々が注目すべき点は、動画の閲覧者がどれだけ長く一つの動画にとどまり、さらに次の動画に繋がるかだ。再生時間が長ければ長いほど閲覧者がその動画に満足していると言う事になる。すると必然的にマーケティングの効果も上がっていく。」
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では動画はどのくらいの長さになるべきでしょうか。
三か月前に寄稿した「YouTubeのマーケティング動画の一番理想的な長さは?動画閲覧の持続時間vsソーシャル共有」で、私はUnruly MediaのDavid Waterhouse氏にインタビューをしました。
彼はTop Global Video Ads Chartのもっとも共有されている動画TOP10を分析し、平均の長さが4分11秒だと結果を出しました。(ただし29分59秒の”Kony 2012”は除く)
SES London 2013の前日、私はUnruly MediaのSocial Video Labを見学しました。
そこで、責任者であるIan Forrester氏と『何故広告動画は、短ければ短いほど共有されにくくなるのか』を議論しました。
近年のリサーチでは、動画が共有されるのは”どれだけ閲覧者の感情を引き出すか“にかかっていると分かってきています。
そのため、30秒ほどの動画では、感情を引き出すためには十分な長さではないと思われます。
私たちは、David Ogilvy著”Ogilvy on Advertising”についても話しました。
彼は広告の父と呼ばれ、1985年には
「一般的な広告が売り上げに繋がるかは誰にも分からない。売り上げには他の要素も影響する。しかしダイレクト・レスポンス・アドバタイジングの売れ方を見れば動画の傾向の分析もできる。」
と発言しました。
まだ現代のような広告が増えるより前に、Ogilvy氏は
「普通の広告はおよそ30秒だがダイレクト・レスポンス・アドバタイジングでは一般的に2分ほどの動画が使われている。」
と分析しました。
ここで、私は「動画の理想的な長さとは?」の質問に答えられると思いました。
しかし、2月20日SES London 2013で、UK Twitterの責任者Oliver Snoddy氏は有名な広告業者John Hegarty氏の言葉を引用しました。
「広告の創造性はどれだけ装飾を削減するかにある。書く情報は少なく、伝える情報は多く。」
Snoddy氏はさらに、「制限こそ創造性を鼓舞する。」と付け足しました。
彼は「一つのツイートはストーリーを伝えられる。」と言い、今年の大規模の停電の際、TwitterのOreo Cookieアカウントが流した広告を例にあげました。
停電の際Oreoは「停電?問題ない。」のメッセージと共に、「暗闇でもダンク出来るよ」と書かれたOreoの画像をアップし、1万6千以上リツイートされたことがあります。
Oreoでは画像でしたが、これがVineなどの動画だったらどうだったでしょう。
実際にOreoを牛乳にダンクする動画を流せたし、他の動画アプリを使えば、さらに凝った動画を載せられたでしょう。
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何度も言いますが、結局、動画の必要な長さとはどのくらいなのでしょうか。
2013年のSES London後、私は要点にたどり着ける長さだと思うようになりました。
“NPR’s Scott Simon: How to Tell a Story”のScott Simon氏はこうアドバイスします。
「要点とは教訓など大それたものでなくていい。見ている人がいかに動画から何を得てほしいかだけである。」
ならば要点にたどり着くにはどのくらいの長さが必要なのか。
それは人によって意見が分かれます。
現実で有名な宣伝動画である“Happy 540th birthday to Nicolaus Copernicus”は6秒で、“Kony 2012”は29分59秒です。
これくらいの差があれば、他の動画の長さは収まるでしょう。
結論を言えば、動画の長さは気にせず、まずは実際に動画を作ってみてください。
そして、その動画を掲載した時には、こまめにどれくらいの人数にどれだけ見てもらったか確認をしましょう。
人々が動画を見た時間が長ければ長いほど人々はその動画に引き込まれた事となり、結果的には会社の利益となります。
再生回数ではなく、再生時間が重要なのだから。
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