インターネットが普及した昨今、インターネット上でありとあらゆるものを購入することができます。
消費者は、購入する前に、インターネット上で、性能のよさや、価格の安さ、実際に購入して使用した人の評判などを比較検討しより自分のニーズに合った商品を選択できるようになりました。
しかし、一方、世の中には、似たような商品があふれているため、他社商品との差別化が必須です。性能のよさや、価格の安さを強みとした商品の場合、他社から、より高性能で、より安価な商品が発売開始されますと市場競争に敗れてしまいます。
また、膨大な情報が流れる中、興味のないコンテンツや広告はスルーされてしまいます。
そこで、最近注目されているのが、「好き」「共感する」など、視聴者の心を動かすストーリー性をもった映像コンテンツを企業ブランディングに活用する、という方法です。
今回ご紹介するのは、そのような「好き」「共感する」など、視聴者の心を動かすストーリー性をもったブランディングムービーの制作・発信を支援する補助金です。
コンテンツグローバル需要創出促進・基盤強化事業費補助金(J-LOD)とは
コンテンツグローバル需要創出促進・基盤強化事業費補助金(J-LOD)は、顧客の共感を呼ぶストーリー性のある企業のブランディング映像の制作・発信を支援する補助金で、この補助金は以下の要件を満たした事業が対象となります。
①主として動画配信プラットフォーム、SNS、クラウドファンディングなどのデジタル配信を行う映像の制作であること
(上映のみ及びテレビ放映のみは対象外となります。)
②ブランディングを目的として、事業者の姿勢や理念に対する共感を呼ぶストーリー性のある映像を新たに制作する事業であること
(詳細は後述でお伝えいたします。)
③完成した映像を発信し、その効果を測定することです。
対象となる映像は、
・デジタル配信に適した長さの3〜5分のもの(最長15分、3分×5本でも可)
・ジャンルは問わず、アニメーションでも、実写でも、CGでも、
フィクションでも、ノンフィクションでも、ドキュメンタリーでも可です。
事業の補助率は
→対象経費の 2 分の1
補助金上限は
→1,000万円です。
補助の対象となる経費は
・動画制作費
・動画広告配信の媒体費
・効果測定費
です。
(ただし、発信費・効果検証費はそれぞれ補助対象経費の15%以内です。)
申請期限は
→9月30日までです。
事業を完了期限は
→2月28日までです。
事業完了期限内に、動画制作、配信、検証し、実績報告書を提出する必要があります。事業完了日までに支払われた経費のみが補助の対象となります。
補助金の申請をする際には、
→J-LOD特設サイトのJ-LOD⑤のタブを選択し
補助金公募要項をよく読んだ上で、必要書類を整え
<ご応募について>の「J-LOD(5)応募受付システム」はこちらから申請することができます。
ストーリー性のある映像を制作するポイント
さて、こちらの補助金の対象となるのはブランディングを目的として、事業者の姿勢や理念に対する共感を呼ぶ ストーリー性のある映像を新たに制作する事業であることとありましたが、どのような映像を制作すればよいのでしょうか?
まず、この度補助金の対象となるのは、動画配信プラットフォーム、SNS、クラウドファンディングなどデジタル配信を念頭に置いて制作する映像です。
これらの媒体の特徴として、視聴者は、膨大な情報がタイムラインに流れる中、興味のないコンテンツは基本的にスルーされてしまいます。
商品の性能など、事実を列挙しただけの宣伝的な要素の強いコンテンツは面白みを感じず、避けられやすい傾向があります。
商品やサービスを前⾯ に出すと、宣伝広告になってしまい、社長が淡々とメッセージを伝えるだけの映像では視聴者が引き込まれるストーリー性を持たせられません。
そこで、以下のポイントを押さえた映像を制作する必要があります。
①宣伝的な意図を感じさせない
②楽しく、ワクワクして観られるエンタメ性がある
③映像の世界に⼊り込み、観た⼈が共感できる
④観た後に、映像をつくった企業や⾃治体の“ファン”になる
視聴者が、周りの人にシェアしたいと思うような「コンテンツ」づくりが求められています。
事例紹介
それでは、昨年の補助金事業に採択された事例をご紹介します。
*株式会社青森テレビ「ねぶたのない夏」
コロナウイルス感染拡大防止のため、青森県民にとって魂ともいえる存在である「ねぶた祭」の中止が決まったが、お囃子の演奏だけならできるのではないか、と企画を練る主人公。
青森県民のねぶたにかける情熱が伝わり、祭りが再開した際には、ぜひともかけつけたい!と思わせる映像です。
株式会社青森テレビが制作した映像ですが、視聴者自ら調べなければ、どこの企業が制作したかもかわらないほど広告色は全くなく自然とストーリーに共感し、青森を応援したくなる内容です。
*宮島醤油「美味しいは幸せの調味料だ」孫篇
動画の主人公は、交通事故で両親を亡くした少年と、女手ひとつで彼を育ててきた祖母。少年は祖母の料理が大好きだったが、社会人になって、忙しさのあまり、祖母の作ったご飯を食べなくなってしまう、というストーリーです。
映像制作にあたり、宮島醤油という存在を認知してもらいたいメインターゲットを大学生を含む20~30代の男女、サブターゲットを30~40代の未就学児のいる男女に設定したそうです。
まずは、映像を視聴してもらい、認知を広めたいターゲットを設定した上でストーリー構成を考えるという点が非常に参考になります。
共感を生む、ドキュメンタリー映像
イメージ・ジャパンでは、「共感」を生む、WEBマーケティングに強いドキュメンタリー映像を数多く制作し、商品・サービスの成約率の向上、人財採用、企業ブランディングによる差別化に貢献して参りました。
ストーリーブランディングのフレームワークに基づいた戦略的ストーリー構成を行うことで、「右脳・共感」で先に心を動かし、後から「左脳・論理」要素を脳に伝えます。
また、弊社が大切にしていることは映像制作を行う前に、丁寧にカウンセリングを行い現状や課題を整理しブランディングの目的を明確にし、目的の達成のために、誰のどのような行動を期待するのかを決めるということです。
また、映像を制作するだけではなく、配信するデジタルメディアのそれぞれの特性と、それぞれを連携させた配信プランなど動画を活用したマーケティング戦略までもご提案いたします。
初めて動画を制作される方でも、丁寧にサポートさせていただきます。ブランディング映像の制作をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。
https://documentarybranding.com/contact/
最新情報をお届けします