今やSNSでのマーケティングにインスタグラムは欠かせません。
特に10代後半から20代前半の女子に、インスタグラムは大いに人気です。
ほとんどの若い女性がインスタグラムに興味を示しており、美しいものを投稿しては、お互いに「いいね!」をつけあって、コミュニケーションをはかっています。
画像の投稿でコミュニケーションを取るのは、若い人独自のインターネット文化だといえるでしょう。
そこで、そんなインスタグラムに新たな機能が搭載されました。
それが、「Instagram Stories」という機能です。
他のサービスであるSnapchatという製品と同様、24時間で投稿した写真や動画が消滅するというものです。
動画が消滅してしまうと、プロモーションにならないと思われますか?
実際はそんなことはないのです。
24時間で動画が消えるということは、より気軽に投稿が可能になるということです。
いまの若い人たちは、友達から「いいね!」を押されない動画は、自分をブランディングするのに効果がないと感じて、投稿して数時間で消してしまう傾向があります。
その結果、彼女たちのフィード上に残るものは、厳選された美しい動画ばかりです。
ですが、もっとさらに、気軽に動画投稿してもらいたいという思いから、Storiesが考案されました。
これなら、ひと目を気にせず、何気ない日常の一コマを投稿してもらうために、企画されました。
このStoriesは、動画マーケティングに活かすとどうなるのでしょうか。
たとえば、製品のプロモーションなどに利用できます。
一般的に、高校生ぐらいの若い女の子たちは、その場でリアルタイムにアップした写真を嫌います。
“盛れてないから”というのがその理由です。
たとえば、無料でサンプルをプレゼントし、そのかわり、”その場” で製品を使っているところを写真に撮って、ハッシュタグをつけてインスタグラムにアップしてくださいというプロモーションを仕掛けたとします。
女子高生たちは、商品を受け取り、その場では素直に写真をアップロードしてくれます。
ですが、数日経ったらそれを消してしまうのです。
なぜなら、彼女たちのマイページには、渾身の写真が並んでおり、すべて、”盛れている”状態になっているからです。
見栄えがよく、人に「いいね!」を押してもらって好意的なコメントをしてもらうための写真ばかりです。
そのため、その場で写真をアップすることは嫌うのです。
のちのち、加工してからアップすることなら可能ですが、そうではない写真が多いため、すぐに消してしまうのです。
これを逆に活かして、24時間で消えてしまうことを利用して、24時間限定のキャンペーンを打つなどして、インスタグラムのユーザーにハッシュタグでプロモーションをかけていくなどの作戦が考えられます。
たとえば、製品を1日限定で販売するなどのアピール効果が考えられます。
ある服飾メーカーは、新製品のサングラスをインスタグラムのStoriesにて、1日限定で販売しました。
ストーリーを立てて、24時間で消えるようにして、期間限定のプロモーションを行ったのです。
Storiesは24時間で消えるため、販売のプロモーションとよくマッチします。
24時間限定のサングラスはよく売れて、動画マーケティングは成功となりました。
ファンからどんなStoriesが見たいかをつのり、動画、お絵かき、スタンプなどのさまざまな機能を組み合わせて、可愛らしいStoriesに仕上げてプロモーションするという方法もあります。
一方的に配信するのではなく、双方向性を持たせて、フォロワーに親しみを持ってもらう作戦です。
動画投稿もスタンプなどを組み合わせながらポップな仕上がりにして、リクエストに応じてストーリーを展開していくことができます。
フォロワーとの信頼関係を築いていく上で、ストーリーは欠かせません。
ある旅行会社は、渓谷の動画をStoriesで展開し、旅の案内を行いました。
さまざまな観光地や隠れた秘密のスポット、川のほとりからの眺めや、高台からの風景などを動画で紹介し、旅行会社のプロモーションにつなげました。
Storiesの最後にWebサイトへのアクセスを表示し、誘導します。
自社のプロモーションに来てもらって、素晴らしい動画を実際に撮影してシェアしようと呼びかけた例などがあります。
見てきたように、インスタグラムのStoriesには、可能性があります。
中小企業においても、さまざまなプロモーションが可能です。
事例で見てきたように、短期の販売にも向いていますし、キャンペーンなどにも適しています。
ぜひ24時間有効ですぐに消えてしまうStoriesを使って、プロモーションを展開してみましょう。
若い人にアプローチするにはどうしたら良いか、いろいろ考えつくはずです。
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